あの日、世界で一番好きな人が王子様になった
Yummy!!ツアーお疲れ様でした!
個人的には過去最高に楽しいコンサートで、たくさん語りたい感想もあるのだけど今日はちょっと別の話を。
気持ちの良い話じゃないから、
あらかじめそこは謝っとく。ごめん!!!
私が初めてツアーに参戦したのは2015年のKIS-MY-WORLDでした。
初めて行ったツアーで突然自担が結婚式挙げたから「はぁ!!??????」って叫んで顎外れそうになったっていう話は置いといて
初現場は訳も分からないまま行った新春イベントだったし、ようやく念願叶ってのドームコンサートなので気合入れておめかしして紫も着ていったんですよ。
運良く初日参戦だったおかげで買えた宮田くんのキスマイベアもカバンにつけて完全に浮かれてた。
入場までウロウロしてたら全身紫一色で染めたカラーギャングでもないし、普通の人間の顔もしてる筈なのに何故かめちゃくちゃ見られる。
というかすれ違った人が二度見して指さして友達と笑い合う。
宮田くんが「事務所オレのこと舐めてる!」って言うぐらい、入荷が少なかったキスマイベアを付けてるから物珍しく見てるのかな?とも思った。
実際、私が購入した10分後に売り切れのアナウンスが流れていたし。
でも明らかにそういった目線では無かった。
あれは「面白がって笑ってる顔」だった。
え……どういう意味……?って困惑しながら入場して席に座った。
わたしはその日一人で入っていたからのんびり準備して、宮田くんの公式うちわを膝の上に置き始まるのをウキウキしながら待っていたら隣の人が膝の上をガン見している。
というか宮田くんのうちわを見ている。
更にその隣に座ってる友達の肩を叩いて、何かクスクス耳打ちしているかと思ったら言われた子が首を伸ばして同じように覗いてくる。
極めつけは始まる5分前に立ち上がった瞬間、4〜5列前にいたおそらくJKぐらいの4連が堂々と指さして手を叩きお腹を抱えて私を見て爆笑した。
いやいや〜〜〜えっ??まっさか〜〜!!!と思ってたけど流石に気づかない振りは出来ない。
「あっ宮田担である私をめっっっっちゃバカにしてんな!!?????」
確信を得た瞬間イラッッとして、OP映像の宮田くんが出てきた時の叫びに全エネルギーぶつけたからキレさせてくれてありがとうあの時のオタク(?)
その後もまぁMCで宮田担の存在消されたりなど色々あってモンペの聖火を掲げて走る立派なランナーになって帰ってきた。
宮田くんがカッコイイことを言ってもキャー!と言えないし、面白いと思っても笑えない空気なんだこれと思った。
空気なんか読むもんじゃない、吸うもんだろ!って自由にリアクションしたけど
私は何回も言ってるけどラブライブを踊ってる宮田くんに惚れて宮田担になった。
ラブライバーではないのに。
単純に好きな物を語る人の顔がとびっきり素敵な笑顔だと気づいたからだ。
マイノリティな趣味であるだろうし、しかもジャニーズなのに隠すこともなく自信満々に好きを語る宮田くん。
大好きな物を自分の恥なんかにしたくないのに、それでも隠してしまった経験がある私からしたらあの宮田くんの笑顔はとてつもなく眩しかった。
こんな素敵な笑顔で笑う人を見ていたいなと思ったし、わたしもこうなりたいなと思った。
だから宮田くんのことを好きだ!!って永遠叫び続けた。
誰かに笑われても全く気にしなかった。
好きな気持ちに卑屈になりたくなかった。
宮田くんの良さをどれだけ上手く語れるかを突き詰めようとした。
変わってると思われても、好きを誰よりも大声で語るオタクにもなってやろうと思って今のツイッターのアカウントも作った。
そうしていたら2016年の3月に「Gravity」が発売された。
MVのメイキング映像にファンに向けたメッセージを言う場面があった。
宮田のこと好きって言うと笑われるかも知れないけど、あのね、大丈夫。
自身持って好きって言ってくれていいから。
俺もみんなのこと大好きだから
宮田くんは全部全部知っていた。
笑われてもどうでもいいわって思ってたのに、気づいたらボタボタ涙が出ていた。
嬉しくて嬉しくてたまんないのに、これを自担に言わせているのが凄く悔しくもあった。
「俺のファンはめっちゃいい子。俺なんかを好きになってくれるから」
そんなニュアンスの事を度々口にしていた宮田くん。
たくさんの人に愛されて当然の人なのに、時々自信なさげにそう語るのがもどかしかった。
宮田くんがファンに自信を持って「好き」と思って欲しかったように、私も宮田くんが自信を持って「好かれてる!」って思って欲しかった。
2016年 I SCREAMツアーではソロ曲が披露された。
「ヲタクだったってIt's Alright!!」
好きすぎて張り裂けそうさ
君はこの想いに気づいてない
こんなにも愛してる
激重の極みだったけど、マジでこの気持ちだった。
気づかせてやるわ!!!って鼻息荒く意気込んでた。
片手にはオバケ集合ペンライト(違う)
もう片手にはかき集めたキスワのペンラをバルログ持ちして、女子ドル現場で鍛えたコールを全力投球した。
斜め後ろから顔面覗き込まれても、周りに笑われてもひたすら声を出した。中学の部活並みに出した。
そしたら少しずつ同じように声を出す人が増えていって、見よう見まねで同じようにペンライトを動かす人も増えていった。
ツアーも終盤にかかると全曲の中で一番ドームが一体化する曲になっていた。
回を重ねる毎に緊張で強ばっていた宮田くんが顔がどんどん嬉しそうな顔に変わっていった。
その時には宮田くんを馬鹿にする人はほぼ居なくなってた。
それでもあくまで「気の合うオタク仲間」「オタクとしてリスペクト」のような、同じ側に住む人間として認められた、感じだったと思う。
だからまだ宮田くんを心底かっこいいと思い"王子様のようなアイドル"として好きと語る宮田担は珍獣を見るような目をされることが多かった。
他担に勘違いされたくないのが、普段から好きな人を私の王子様♡って表すようなメルヘンふわふわな頭してるんじゃなくて、立ち振る舞いや仕草を見て「なにこの漂う気品…もしかして宮田くんは王子なのでは…?素性を隠してアイドルやってるのでは…?」って錯覚する程王子っぽいから王子なんだよ。
— かづき (@mk__szn) 2016年10月3日
当時はまだ数十人しかいないフォロワーの割に反応されたのは共感の多さ故だったと思う。
あえてこんなツイートをするくらい「王子?ウケるwww」みたいな扱いだった。
去年のミューコロで「自分で王子と名乗るキャラ」として定着して一種の持ちギャグになった。
そして今年、Yummy!!ツアー
本編の終盤、7周年ということもあり一人一人が思いを語る場が設けられた。
6/30 キスマイ Yummy
— かづき (@mk__szn) 2018年6月30日
宮田くん挨拶「僕はみんなの顔が見れるコンサートが大好きです。僕達はコンサートを作る時に始まる前よりも、終わったあとの方がキスマイを更に好きになって欲しいと思って作ってます。ちょっとでもより好きになってくれましたか?ずっとずっと両想いでいましょっ♡」
主語は「僕」とじゃなくて「キスマイ」だけど、あの宮田くんが!!私たちが宮田くんを好きだということを当たり前のように語るのに衝撃を受けた。宮田くんが愛されてる自覚を持っていた。
そして観客からも感嘆のため息が漏れる音がたくさん聞こえた。
ツアーが進むにつれて、宮田くんが王子様のようだったという感想が溢れていくようになった
だからこんなにもみんなの笑顔が好きで、見たいんだなって。これから何十年もずっとみんなの笑顔を見せてください」
— かづき (@mk__szn) 2018年7月1日
宮田くんの今までの挨拶の中で一番好きだ…;;
くれてるって事なのかなっ?\思ってるよー!/ありがとう!えー♡めっちゃ嬉しいじゃん〜♡ \キャー!フゥー!!/みんなのリアクションがいいから何言おうって考えてたか忘れちゃったよ〜。もういつまでもいつまでも一緒に居てねっ♡」
— かづき (@mk__szn) 2018年7月15日
会場内が沸き立つ黄色い悲鳴の嵐だった。
私は正直、宮田担が「キャーって言ってくれた誰かありがとう」という主旨の話をすることが嫌いだった。足りないと思うなら自分で言えばいいじゃない、と思っていた。
周りがどうで言いづらいなんて気にする意味も、ファンが宮田くんの代わりにありがとうを代弁する意味も分からなかった。
でも数万人の黄色い悲鳴を浴びる宮田くんは心底嬉しそうだった。
恥ずかしげもなくストレートな甘い言葉は言う割に、歓声が上がればとても恥ずかしそうに照れ笑いする宮田くんはとても可愛くてみんなの優しい王子様だった。
あの日、みんなからの歓声で宮田くんは誰もが認める王子様になった。
反抗期を迎えなかったという宮田くんが唯一反抗したのは「としくんは王子様になるのよ?」というお母さんに対して「オタクだし俺は王子様になれないよ!!」と返した時だと言っていた。
それでも宮田くんのファンが王子様みたい、って言うからずっとかっこいい姿を見せようとしてくれていた。
王子様になる努力をずっと続けていてくれた。元々なにもしなくても王子様なのにね。
宮田くんが思っていた「優しいファンが言ってくれる"王子様"って言葉」が、そうじゃなくて「宮田くんは王子様なんだよ」って伝わった瞬間な気がした。
全部全部宮田くんが自分で積み上げてきた努力で自分で掴んだ歓声だけど、それが何故かとても誇らしかった。何様だって感じだけど報われた気がした。
幸せにしてくれたのは宮田くんだし、宮田くんを幸せな気持ちにしてくれたのは会場のファン全員だった。
意識的に歓声を上げてあげようとファンが思った訳でもないし、あえてやってくれた訳でもない。完全にこれは私のエゴだ。
大嫌いな感情だけど、あの嬉しそうな顔を見たらどうしても言いたくなってしまった。
あの時、歓声ありがとう。
宮田くん!これからも両思いでいようね〜〜!!!
※一部添削しました